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超音波探傷試験(UT)・超音波厚さ測定

目的
内部欠陥検出・厚さ測定

超音波の反射を利用して内部のきずを検出。部品等の厚さ測定にも活用

超音波探傷試験とは

超音波探傷試験(UT:Ultrasonic Testing)は、超音波の反射を利用して内部のきずを検出する検査です。検査対象物に超音波を伝播させ、反射波(エコー)によって内部のきずの位置や大きさを評価します。

超音波探傷試験は、放射線透過試験が適用できない厚肉の検査部への検査に適しています。各種圧力容器や橋梁、構造物などの現地溶接の検査にも多く活用されています。

超音波探傷試験の主な用途
  • 建築鉄骨溶接部の超音波探傷
  • 鉄筋ガス圧接部の超音波探傷
  • その他構造物の個別超音波探傷
  • 鍛造品等、素材の超音波探傷

建築鉄骨溶接部の超音波探傷試験/鉄筋ガス圧接部の超音波探傷試験

鉄骨の重要な継手部分の健全性を確認するために、建築学会規準に基づき、外観検査と超音波探傷試験が施行されており、弊社は(社)日本溶接協会よりB種事業者認定を受け、鉄骨溶接部の検査に多くの実績を持っております。

建築鉄骨溶接部の超音波探傷試験
鉄筋ガス圧接部の超音波探傷試験

超音波厚さ測定

超音波厚さ測定は、各種プラント設備の保守検査に欠かせない検査です。
超音波を利用して測定物の厚さを片面から測定します。通常は「超音波厚さ計」という専用の装置で測定します。

厚さを測定する対象物の測定面から超音波を送り、対象物の裏面からの反射がもどるまでの時間を測定し厚さに換算します。
超音波を測定物に送信したり受信したりするには探触子(プローブ)と呼ばれるセンサーを用います。

超音波厚さ測定の実施

超音波厚さ測定は「超音波パルス反射法による厚さ測定方法」(JIS Z 2355)という規格に従って実施されます。また、規格の中で「測定を行う者は必要な資格又はそれに相当する十分な知識、技能及び経験をもつものとする。」となっております。
ここで言う「必要な資格」とは、通常、日本非破壊検査協会が認定した超音波検査の資格者を言います。

鋼製柱の厚さ測定
ボイラーチューブの厚さ測定
小径管の内面より厚さ測定

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